起業日記 2022年7月19日 ズルく立ち回る必要性

世の中は不公平だ。若くして成功しテレビや雑誌で持て囃されている実業家には親の援助とかの裏が大抵ある。世の中ってもんは不公平だ。本当に何の援助もなく若くして成功した実業家がいるなら見せて欲しい。みんなそいつらに負けないぐらい努力を続けても時に挫折し遠回りして理想と現実に乖離のある今があるんだろうと思う。

で、世の中の不公平について考えてみた。何も持っていない私はもし起業するなら一か八か失敗したら借金を背負う覚悟で挑まなければならない。だけど起業して成功した奴らは「成功したければリスクを取る必要がある」とか平気で言ってくれる。

若き日にドロップアウトしてそこから「普通」になるために血反吐を吐くような努力を続けてきた私からすれば、手に入れた日常をそう簡単に手放すことなんかできない。中卒の私が再びドロップアウトしたらもう戻って来れる場所なんてないのだ。

だから考えた。ズルく生きようと。あいつらが親ガチャで何段跳びで出世しているなら俺はズルく生きて少しでもあいつらとのハンデを潰さなくてはいけないということだ。

24時間営業の店舗の店長でズルさを身につけた

30歳頃、私はとあるサービス業の店長をしていた。本社としては時給の高くなる夜間にアルバイトの数を減らしたいという思いがあり社員は深夜に勤務する事になっていた。とてもルールの厳しい会社だったが本社の連中が夜中に見回りに来るはずがないことがだんだんわかってきた。そしてある時、原付免許を取る事にした。原付免許は筆記テストだけなので仕事中に店長室に篭って勉強してやった。絶対受かりたかったので過去問を三種類買ってきっちり勉強した。そして仕事中に勉強することで原付免許を手に入れた。

次は普通免許を取ろうと決めた。こちらも筆記の勉強は全て仕事中に行って免許を取った。どれだけズルい事して手に入れた資格でも資格は資格。一生ものだ。おかげで今はマイカーを持って普通に買い物とかに行けるようになっている。あの時の自分に乾杯だ。

その会社は営業成績だけ出していれば細かい介入が少ない会社だった。私は売り上げを上げるのが得意だったので大抵予算は達成することができていたので本気にならなくても余裕だった。これだってある意味神様からのギフテッドだろう。ズルいことだ。できない人は予算を達成するためだけに生きるのだろうから。

自動二輪免許、簿記三級、販売士三級も手に入れた

高校中退の私だが仕事中に勉強することで自動二輪、簿記三級、販売士三級も手にすることができた。全て仕事中に店長室に篭って勉強した結果だ。自分の中の正義として売り上げ予算を達成していればあとは何をしていようが自由だろうという考えがあった。

結局ズルさが出世の足掛かりにもなった

とある時に会社の中でビジネススクールに社員を順番に通わせるっていう行事があった。一人当たり50万円ぐらいかかるビジネススクールだったが社長が社員を教育したいという思いからそれは始まった。私は仕事中そのビジネススクールの宿題をやりまくりがっつりと良い点を取った。結果百人以上受けたビジネススクールだったが、歴代2位の点数を取ることができ社長の目に止まった。アルバイト上がりの中卒が上場企業の本社で働けるようになったきっかけがそれだった。その出来事で結局クソ真面目にやっているより上手く立ち回った方が得をすると確信してしまった。

私みたいに何もない人間はスレスレのことをしないと上には上がれない。本当ならやりたいことは時間外にやるべきなのだろうけれどそうしたところでそこを誰も見てくれない。清く正しく生きたところで都合の良い豚なのだ。

そんなこんなで今に至る。仕事に必要な勉強は全て仕事中にしてきた。取りたい資格も全て仕事中に勉強した。最近では仕事に必要な教科書は動画、ボールペン一本すら会社の経費で購入するようにしている。

結局、人よりも結果を出している奴には裏がある

人よりも結果を出している奴っていうのは、個人的に努力していることは大前提だが、この世の中直向きな努力が実を結ぶまで挫折しないで続けられる人の方が少ないと考えている。ではどうすれば努力を続けられるかといえば、その努力が無駄になったとしても私生活をいかに犠牲にしないでその努力が続けられるかにかかっている気がしている。私生活でそれなりに自堕落な暮らしができていれば努力していることが身を結ばなくてもそんなにダメージがない。親ガチャで先を行っている奴らは子供が挫折しそうになると子供の自尊心を傷つけないように(子供に気付かれないように)上手にサポートしてくれると思うが平民はそうはいかない。何の後ろ盾もなくやっている奴らには私と同じようにそれなりに裏があると思っている。

賛否両論あるとは思うが、利用できるものは利用して、これからも可能な限りズルく生きてゆくつもりだ。